中央診療部紹介

薬局業務・人員構成


薬局業務・人員構成

人員の構成(2026.3現在)

常勤薬剤師24名薬剤師補助員10名
4時間パートタイム臨時薬剤師1名

研修施設認定

【日本医療薬学会】がん専門薬剤師研修施設、医療薬学専門薬剤師研修施設(基幹施設)、地域薬学ケア専門薬剤師研修施設(基幹施設)、薬物療法専門薬剤師研修施設(基幹施設)
【日本病院薬剤師会】がん薬物療法認定薬剤師暫定研修施設
【日本褥瘡学会】褥瘡・創傷専門薬剤師臨床研修施設

専門・認定薬剤師の紹介

がん指導薬剤師(日本医療薬学会) :2名
がん専門薬剤師(日本医療薬学会) :3名
がん薬物療法認定薬剤師(日本病院薬剤師会):2名
外来がん治療認定薬剤師(日本臨床腫瘍学会):1名
緩和薬物療法認定薬剤師(日本緩和医療薬学会):1名
感染制御認定薬剤師(日本病院薬剤師会):1名
抗菌化学療法認定薬剤師(日本化学療法学会):4名
NST専門療法士(日本臨床栄養代謝学会):2名
臨床栄養代謝専門療法士(がん専門療法士)(日本臨床栄養代謝学会):1名
日本糖尿病療養指導士(日本糖尿病療養指導士認定機構):2名
認定実務実習指導薬剤師(日本薬剤師研修センター):4名
認定褥瘡薬剤師(日本褥瘡学会):1名
褥瘡・創傷専門薬剤師(日本褥瘡学会):1名
腎臓病療養指導師(日本腎臓病協会):1名
医療薬学専門薬剤師(日本医療薬学会):3名
公認スポーツファーマシスト(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構):1名
認知症研修認定薬剤師(日本薬局学会):1名
妊娠高血圧ヘルスケアプロバイダー(日本妊娠高血圧学会):1名

チーム医療への参加

緩和ケアチーム(PCT:Palliative Care Team)

緩和ケアチームでは身体的、精神的、社会的、スピリチュアル的緩和ケアを目標に掲げ、トータル的な緩和ケアを実施できるよう活動しています。
薬剤師は薬学的見地から緩和ケアを考えアセスメントしています。
チーム医療の中で患者さんに優しい薬物治療がなされるよう努めています。

感染対策チーム(ICT:Infection Control Team)

ICTは薬剤師はもちろん、医師、看護師など多職種の医療スタッフで構成された感染制御の実働部隊です。
患者・家族、職員を様々な感染症から守るために病棟の巡回、教育などの活動を行っています。
また、施設内だけではなく他の医療機関と連携し地域全体で感染制御に取り組んでいます。

栄養サポートチーム(NST:Nutrition Support Team)

栄養状態が悪化すると、傷の治りが遅れたり、免疫力が低下し感染症になりやすくなります。治療の効果を上げるために、栄養管理は大切です。
それぞれに必要な栄養量や成分、食べやすい形状の検討や薬の副作用による影響がないか、医師・薬剤師・管理栄養士・看護師などで検討し、入院生活をサポートしています。

糖尿病ケアチーム(DCT:Diabetes Care Team)

糖尿病の治療は、食事内容や生活習慣の改善と同時に、正しくお薬を使って頂くことも大切です。 そのため、患者さんご自身が、治療に向けて行動する必要があります。
糖尿病教室などの勉強会で知識を深め、継続した自己管理ができるように医師・薬剤師・看護師・管理栄養士でサポートしています。
また、適切なインスリンや血糖測定の実施を目指し病棟ラウンドも行っています。

抗菌薬適正使用支援チーム(AST:Antimicrobial Stewardship Team)

ASTは、薬剤師をはじめ医師、検査技師、看護師など他職種で構成されています。
抗菌薬の安易な使用は、薬剤耐性菌を発生させる原因となります。
ASTは抗菌薬を使用する場合、最大限の治療効果を導き、有害事象を最小限にとどめ、最適な感染症治療が実施されるように主治医への支援を行っています。

認知症・身体抑制ケアチーム

身体の苦痛に加え、入院による環境の変化などで、もともと認知症のある方はもちろん、その兆候のない方でも不安や混乱、せん妄により治療が円滑に行えないことがあります。
医師、薬剤師、看護師など多職種で介入し、それぞれの患者さんに合わせた環境整備や薬剤の調節など、心地よい入院生活を送れるようサポートしています。

CKD(慢性腎臓病)ケアチーム

CKDとは、腎臓の機能が低下し、蛋白尿が出るなど腎臓の異常が継続している状態を表します。早期ではほとんど自覚症状がありませんが、放置しておくと、透析の予備軍になるばかりでなく、心筋梗塞などさまざまな病気を引き起こす可能性があります。
糖尿病や各種腎疾患の影響で傷ついてしまった腎臓を少しでも長持ちさせるために、医師・薬剤師・看護師・管理栄養士で連携し、病気に対する知識の説明や、お薬の調節、食生活改善のヒントなどを提案しています。

褥瘡対策委員会(WCT)

院内の褥瘡発生率の低下と早期治癒を目指し、褥瘡に関する教育・研究、褥瘡や創傷管理に多職種のチームで取り組んでいます。
その中で薬剤師は、外用薬による保存的治療をはじめ、服薬状況、栄養状態の評価などの視点から積極的に薬物療法に関わっています。特に外用剤の選択については適切に創状態を評価し最適な薬剤選択ができるよう心がけて取り組んでいます。

嚥下サポートチーム(SST:Swallowing Support Team)

摂食・嚥下障害とは、加齢や合併している疾患により口から摂取した食べ物をうまく飲み込めない状態をいいます。
このような状態では栄養を十分に摂ることができず、低栄養になったり、気管や肺に食べ物が侵入し肺炎(誤嚥性肺炎)になってしまうことがあります。
嚥下サポートチームは摂食・嚥下障害の患者さんの問題点を抽出し、食事の内容や形態、栄養状態や服薬状況について、多職種でカンファレンスを行い、よりよい介入ができるように活動しています。
その中で薬剤師は患者さんに合った薬の剤形や服用方法について検討し、安全で確実な服薬を支援しています。

業務紹介

■調剤

医師が指示入力した処方箋をもとに調剤します。一部の薬品を除き、基本的に一剤から一包化で調剤をしています。お薬の量や飲み方などに間違いがないかを確認し、疑問点があれば医師に問い合わせをしています。複数の薬剤師が関わり、患者さんが安全にお薬を服用できるよう努めています。

「調剤」について詳しくはこちら

計数調剤

指示された薬剤を、必要な錠数集めています。
ひとつひとつの薬に棚番号が決められており、それらの番号や、錠剤の総量が処方箋に記載され、間違わずに集められるように工夫しています。

散薬調剤

粉薬を調剤しています。それぞれのお薬はバーコードで管理され、指示通りのお薬を間違いなく調剤できるように工夫しています。
秤量後、1回服用分ずつ分包します。

水剤調剤

水薬を調剤しています。それぞれのお薬は散剤同様にバーコードで管理され、指示通りのお薬を間違いなく調剤できるように工夫しています。
1回服用分に印を付けたキャップを添付しています。

軟膏調剤

軟膏の混合指示があった場合は、それぞれのお薬を秤量し、均一となるように練ります。
軟膏ミキサー(マゼリータ)を用いることもあります。
専用の容器に詰め、使用部位の指示がある場合は明記しています。

一包化調剤

錠剤、カプセルを1回服用分ずつ分包しています。機械の中には常時300種類以上のお薬が入っており、指示通りに分包される仕組みとなっています。1回の服用が0.5錠の場合などは、その都度必要数をセットし、他のお薬と一緒に分包しています。

監査

処方内容、調剤内容に間違いがないか最終的な確認を行っています。疑問点があれば、カルテを確認したり、医師に問い合わせを行っています。調剤する薬剤師と監査する薬剤師は異なり、複数の薬剤師が目を通すことで、患者さんへ安全にお薬を提供できるよう努めています。

窓口でのお薬のお渡し

監査されたお薬を患者さんへお渡しします。お薬の効果、副作用の説明、数の確認を行い、疑問があればお答えします。また、薬歴管理のため、お薬手帳にシールを貼付しています。

■注射薬調剤

注射薬自動調剤システム(オートアンプルピッカー)を導入しています。入院患者さんの注射薬は、医師が指示入力した注射箋をもとに、薬局にて、患者さんごとに指示内容の監査、薬剤の取り揃えを行い、各病棟の入院患者さんのもとへ届けられます。土日祝日を含む365日、薬剤師が入院患者さんの注射薬を調剤しています。

「注射薬調剤」について詳しくはこちら

注射の取り揃え

患者さんごとに、注射箋、必要な薬剤を自動調剤システムを利用して取り揃えます。
誤投薬を防ぐため、機械だけでなく、何人もの目を通して薬剤の確認を行います。

薬剤師による注射薬の監査

患者さんごとに取り添えた薬剤は、薬剤師が監査を行います。
監査の内容は、薬剤が正しいかだけでなく、投与速度・投与時間・投与経路・相互作用・配合変化・投与期間など幅広くチェックしています。
少しでも疑問があった内容については、電子カルテを利用して情報収集を行ったり、直接医師に問い合わせます。患者さんへ安全に、適正に使用されるよう、細心の注意を払っています。

薬剤の搬送

薬剤師の監査後、各病棟に翌日使用する注射薬を搬送します。
搬送時は、薬剤を安全に病棟にお届けできるように心がけています。

外来・入院患者さんの処方内容のチェック

外来・入院の患者さんを問わず、相互作用などが問題となる処方については、薬局にてチェックを行います。薬局のシステムでチェックを行い、必要時薬剤師が内容について確認し、医師に問い合わせを行います。

抗がん剤(注射薬)の調製

抗がん剤は、登録されたレジメンの内容にしたがって調製します。
詳細は、抗がん剤の項をご覧ください。

その他

その他、各部署に常備している薬剤の補充や、緊急で必要な薬剤の払出しなどに随時対応しています。各部署へ薬剤をお渡しした後も、薬剤の品質管理状況のチェックを行っています。

■薬品管理

薬局では薬品の発注および供給を含めた、薬品管理も担っています。治療・診断を円滑に行うための在庫を確保する一方で、過剰な在庫とならないように調整しながら発注を行っています。また、薬品を保管する際は、使用期限、保管温度等に気を配り、適正な状態で薬剤を提供するために品質管理を行っています。

■麻薬管理

医療用麻薬には、飲み薬、貼り薬、坐薬、注射の4種類があります。疼痛コントロールを行う上で、必要不可欠なお薬です。
それぞれの薬剤の使用状況を把握し、在庫数など厳重な管理を行っています。

■院内製剤

診断や治療上必要とみなされた薬剤(市販されていない薬剤)の調製を行っています。具体的には、感冒薬や喉・鼻吸入液の調製、パッチテストに使用する薬剤や病変部位の染色液の調製などです。有効性や安全性を考慮し、使用期限や貯法、使用上の注意点等を設定し、品質管理に努めています。

■抗がん剤調製

がん化学療法では、多くの場合「抗がん剤」が使用されます。抗がん剤は「効果が得られる量」と「副作用が発生する量」が近く、時には重複するため、間違った使い方をすると非常に危険です。当院では安全で有効な治療を提供できるよう、様々な取り組みを行なっています。

「抗がん剤調整」について詳しくはこちら

レジメン管理

レジメンとは、使用する薬剤の「量」や「使い方」、「治療期間」を明確にした治療計画のことです。レジメンには、抗がん剤以外の「制吐剤(はきけ止め)」や「輸液」など、副作用予防に必要な薬剤も同時に登録して、治療全体の安全性、有効性を確保しています。

当院では「がん指導薬剤師※1」、「がん専門薬剤師※1」、「がん薬物療法認定薬剤師※2」が、レジメンの妥当性を検証し、悪性腫瘍対策委員会の承認を得て電子カルテに登録しています。電子カルテではレジメンから逸脱した指示は出せない仕組みになっており、標準的な治療を提供することができます。

※1:日本医療薬学会認定、※2:日本病院薬剤師会認定

処方鑑査

抗がん剤の投与量は、患者さんの「体の大きさ」や「腎臓のはたらき具合」によって決まります。当院では、電子カルテにより患者さんの標準投与量が自動で計算され、それ以上の投与量は設定できないようになっています。

しかし、患者さんの「体調」や「副作用の程度」によって投与量の減量が必要となる場合があります。薬剤師はレジメンに沿って投与量や休薬期間が妥当であるかを確認しながら薬剤の準備を行ないます。

抗がん剤調製業務

院内で使用されるほぼ全ての抗がん剤は、「薬剤師」が調製しています。
(例外として、医師、看護師が調製する場合があります。)

抗がん剤は種類により調製方法が全く違います。ですから、抗がん剤の特性を熟知し、正しい手技を修得した薬剤師が調製する必要があります。

注射抗がん剤は直接血管内に投与されます。そのため、無菌的に調製する必要があります。当院では、特別な装置の清潔な空間で調製を行なっています。また、調製時は、専用のガウンや滅菌された手袋を着けて作業にあたっています。

調製ミスは絶対に許されません。そのため、調製するための薬剤の取り揃え、調製量の計算、調製時の抜き取り量の確認、点滴ラベルの貼付に至るまで、複数の薬剤師が確認する体制をとっています。

レジメン内容を確認し、抜き取り量を計算します。

STEP
1

他の薬剤師が計算を確認しシリンジなどを準備します。

STEP
2

承認後、検査結果が投与基準値を満たしているか確認します。

STEP
3

投与量をミキシングする薬剤師と確認します。

STEP
4

調製中(溶解確認)

STEP
5

調製中(必要量の抜き取り)

STEP
6

調製中

STEP
7

最終確認

STEP
8

調整した薬剤

STEP
9

■薬剤管理指導(入院)

薬剤管理指導業務は、病院薬剤師の調剤、医薬品管理、医薬品情報管理、薬歴管理及び、服薬指導等の業務をさしています。患者さんに安心で安全な薬物治療が実施されるよう、きめ細かい指導を心がけています。

■病棟薬剤業務

当院すべての病棟に担当薬剤師を配置しています。担当薬剤師は薬剤管理指導のみならず、薬剤師の検知から医師への提案や病棟スタッフの質問応需、カンファランスへの参加等を通して適切な薬物療法がおこなわれるよう日々活躍しています。

■外来患者さんへの服薬指導

外来で通院中の方に1階の薬局窓口でお薬の説明を行います。
・処方内容に関するご相談
・お薬の効果や副作用についてのご相談
院外処方箋をお持ちの方も遠慮なくご相談ください。

■薬剤情報管理

医薬品に関する情報を収集・整理・蓄積し、評価した上で患者さんや医師・看護師への情報提供を行っています。また、病院スタッフ向けにDIニュースを定期的に発行しています。
その他、電子カルテの薬剤情報・薬品マスタの更新及びメンテナンス等も担当しています。

■薬物血中濃度解析

各種抗てんかん薬をはじめとして、強心配糖体(ジゴキシン)、気管支拡張薬(テオフィリン)、アミノ配糖体抗菌薬、その他の薬物の血中濃度測定を行っています。薬物治療に関するさまざまな因子(血中濃度、検査データ、臨床症状など)をモニタリングし、より効果的な治療が行えるよう努めています。

■チーム医療への参加

当院では、患者さんに安全で安心、かつ質の高い医療を提供できるよう、様々なチームが活動しています。薬剤師も、チームの一員として参加していますので、お薬のことに限らず、お困りのことやご相談があれば、お気軽にお声掛けください。
*詳しくはこちら

■治験

治験とは、患者さんのご協力を得て、新しいお薬の候補について安全性と有効性を検討する試験です。薬局では、安全かつ適正に行われるよう、主に治験薬の管理や払い出しを行っています。また、患者さんが安心して参加していただけるように治験コーディネーター(CRC)もサポートしています。

■実習受け入れ

薬学教育6年制の導入に伴い3ヶ月間の病院実務実習が義務付けられました。患者さんの持参薬の識別やベッドサイドでの服薬指導、TDMなどの薬学的治療支援を行う薬剤管理指導業務を実践することができます。また、ICTやNST、褥瘡、緩和ケア、がん化学療法など様々な医療チームのメンバーとして活躍する病院薬剤師の姿も見ることができます。病院薬剤師がどのような仕事をしているのか実習を通して体験してください。

■BFH(Baby Friendly Hospital)

当院は『赤ちゃんにやさしい病院』に認定されており、WHO/UNICEFが提唱する『母乳育児を成功するための10カ条』を守りながら母乳育児を推進しています。妊娠中・授乳中の薬剤の服用や予防接種など気になる点がありましたら、ご相談ください。

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